頭痛にお困りの方へ
頭痛にお困りの方へ
頭痛にお困りの方は多くいらっしゃると思います。
そういう私も片頭痛もちで、
天気が悪くなる前日などはいつも痛くなっています。
よく言われている頭痛にはいくつか種類があり、放っておくと危ない頭痛もありますので
今回は種類や、原因についてご説明します。
目次
- ○ 片頭痛、筋緊張型頭痛、群発頭痛、危ない頭痛について
- ・片頭痛
- ・筋緊張型頭
- ・片頭痛と筋緊張型頭痛の原因
- ・群発頭痛
- ・群発頭痛の原因
- ・危ない頭痛
- ○ それぞれの頭痛における対処方法
- ・片頭痛の対処法
- ・筋緊張型頭痛の対処法
片頭痛、筋緊張型頭痛、群発頭痛、危ない頭痛について
片頭痛、筋緊張型頭痛、群発頭痛、危ない頭痛についてそれぞれの原因やご自分でできる対処法についてもご説明します。
片頭痛
片頭痛が起こる直前には肩こりが出ることもあり、こめかみから目のあたりがズキンズキンと心臓の拍動に合わせるように痛みます。
頭痛が始まる前に、ギザギザの光、オーロラやモザイクのような模様が20~30分見えて、視界が悪くなる人がいます。
頭痛発作中には、前かがみの姿勢や、階段の昇降といった日常的な動作で頭痛が増強するのも特徴です。
吐き気がして、吐いてしまう人もいます。
多くの方は、光や音に敏感になりますので、
痛みを和らげようと部屋を暗くして、TVやラジオも消して寝ていることが多くなります。
頭痛発作は4~72時間程度続いて、ほとんどの場合は自然に改善します。
「片頭痛」と書きますが頭の片側だけが痛いとは限らず両側が痛むこともあり、
日常生活に支障が出ることもある発作性の頭痛です。
筋緊張型頭
緊張型頭痛はもっとも多い頭痛のタイプであり、頭痛の3割から7割がこのタイプにあたります。
症状は、頭全体が締め付けられるように後頭部を中心に痛くなります。
また、目の奥に重い痛みを感じたり、目や目の周辺が冷たく感じることもあります。
頭痛発生中は、姿勢の変化や、階段の昇降といった日常的な動作で頭痛が増強したり吐き気がして、吐いてしまう人はいません。
また光や音に敏感な場合も少なく、片頭痛とは逆のタイプの頭痛です。
無理な姿勢の維持や長時間のパソコンの使用などが原因となることが多いです。
吐き気や嘔吐などといった頭痛以外の症状は現れず、
日常生活への支障も片頭痛ほどではありませんが、
頭痛が数ヶ月以上も続く、決まって夕方~夜にかけて痛みが出てくるなど慢性化する場合も多くみられます。
片頭痛と筋緊張型頭痛の原因
簡単に痛みが発生する原因を言ってしまうと
脳の血管が拡がって痛む「片頭痛」、
頭の周りの筋肉が緊張して痛む「緊張型頭痛」となっています。
何らかの理由で脳の血管が急激に拡張して起きるのが「片頭痛」です。
脳の血管が拡張することで、周囲の三叉神経(主に顔面の知覚を司る神経)を刺激し、
刺激で発生する炎症物質がさらに血管を拡張して「片頭痛」を発症します。
心身のストレスから解放されたときに急に血管が拡張することがあり、仕事のない週末などに「片頭痛」が起こることもあります。
そのほか、寝過ぎ、寝不足、女性ホルモンの変動、空腹、疲労、光や音の強い刺激なども、「片頭痛」の誘因とされています。
一方、「緊張型頭痛」は、頭の横の筋肉や、肩や首の筋肉(特に後頭部付近の筋肉)が緊張することで起きます。
筋肉の緊張で血流が悪くなった結果、筋肉内に老廃物がたまり、その周囲の神経が刺激されて起きる痛みです。
「緊張型頭痛」を引き起こす原因は、精神的・身体的ストレスであることが多く、
コンピューター操作などで長時間同じ姿勢をとり続けている人に起こりやすい病気です。
また、筋肉の緊張ではなく、うつ病など心の病気が原因となる「緊張型頭痛」もあり、また「片頭痛」を併せ持つ人もいます。
群発頭痛
群発頭痛は頭痛のなかで一番痛い頭痛です。
半年から2年(平均1年)ごとに起こり、一度起こるとしばらくの間(1ヶ月から2ヶ月)毎日続きます。
群発頭痛という病名は、群発地震のように、ある期間に集中して頭痛が起こるところからつけられています。
頭痛が毎日起こる時期(群発期)以外には頭痛は起こりません。
頭痛は1日に1~2回起こることが多く、特に就寝後1~2時間後の夜間の決まった時刻に起こることが特徴です(約6割の頭痛が夜間に起こります)。
多くは片側だけの痛みで、前頭部から眼窩にかけての頭痛です。
その痛みは「目の中をドリルでえぐられるような」と表現されるほど激しい痛みで、
15分から3時間持続します(平均1時間持続)。
また、頭痛側の結膜充血、流涙、鼻づまり、鼻水、まぶたの腫れなどを伴います。
群発頭痛の頻度は稀で、男性(男女比は5:1)に多いとされています。
群発頭痛の原因
発作の原因になる可能性がある行動を避けることが一番の予防・対処法になります。
〇症状が出る時期はアルコールを飲まない。
〇入浴後に痛みが起こる人は湯船につからず、シャワーを浴びる。
〇血管拡張薬を服用中の人は、医師に相談を。
群発頭痛の場合ははり・きゅうで対処することは難しいです。
専門の医療機関への受診をお勧めします。
危ない頭痛
頭痛は、一次性頭痛と二次性頭痛に大別されます。
一次性頭痛は片頭痛、筋緊張型頭痛、群発頭痛のことです。
二次性頭痛は、くも膜下出血、髄膜炎などの「原因があって生じる頭痛」で、なかには放置しておくと生命にかかわるものもあります。
突然の頭痛、今まで経験したことがない頭痛、いつもの頭痛と様子が異なる頭痛、
頻度や程度が増していく頭痛、50歳以降に初めて起こった頭痛、
麻痺やしゃべりにくくなったり歩きにくくなったりするなどといった症状を伴う頭痛、
発熱や吐き気・嘔吐などを伴う頭痛は二次性頭痛が疑われますので、専門の医療機関に受診することを強くお勧めします。
安易に鎮痛薬を使用していると薬物乱用頭痛になってしまうこともあります。
自分の頭痛を正しく理解することが大事で、ご自分に合った対処法を見つけましょう。
最後にご自分でもできる対処法とはり・きゅうを用いた場合の施術方針を紹介します。
それぞれの頭痛における対処方法
片頭痛、筋緊張型頭痛それぞれの対処方法についてご説明します。
片頭痛の対処法
血管が拡張して頭への血流が増加してしまうことが原因の為、冷やすと楽になります。
また、カフェインは血管を収縮させますので、コーヒーや緑茶を飲むこともお勧めです。
目や耳からの刺激で症状が悪化することが多いため、部屋を暗くしたり静かなところへ行くなどして刺激を減らしましょう。
はり・きゅう施術に関しては自律神経の調整や血管運動の安定を目標に刺鍼、施灸していきます。
自律神経の調節は主に背面(背骨中心)にはり・きゅうを、
血管運動の安定には血流・血液を司るといわれる「心」「肝」「脾」の経穴(ツボ)や「血」を司る「血海」や「膈兪」といった経穴(ツボ)を使ってはり・きゅうを行います。
筋緊張型頭痛の対処法
首まわりの筋肉が緊張して周辺の血管が収縮し血流が悪くなってしまった状態の為、
冷やすと悪化するため首まわりや目、耳を温めるなどして血の巡りをよくしましょう。
ストレスも悪化させる要因になりますので、軽い運動などして適度に発散させましょう。
はり・きゅう施術では後頭部の筋肉の緊張を緩め、血流循環を改善します。
表層の「僧帽筋」や「板状筋」だけでなく、深層の「半棘筋」や「大・小後頭直筋」「上・下頭斜筋」まで緩めることにより再発しづらい体になっていきます。
深層の筋肉には“はり”でのアプローチが有効です。