頭痛 ~東洋医学からみたはり・きゅう施術~
~東洋医学からみたはり・きゅう施術~
東洋医学では頭痛は外からの原因による「外感性」と体の中に原因がある「内感性」に区別されます。
今回は特に「内感性」について説明しようと思います。
目次
東洋医学からみたはり・きゅう施術
東洋医学では頭痛は外からの原因による「外感性」と体の中に原因がある「内感性」に区別されます。
「外感性」とは風邪など自分の体の外に原因がある場合をいいます。
片頭痛や筋緊張型頭痛は自分の体の不調から起きる「内感性」に分類されます。
「内感性」の頭痛とは
ここでは「内感性」の頭痛について説明します。
痛みは体を流れている「気」や「血」が不足したり流れが滞ると発生すると考えられています。
頭痛の場合は脳を栄養している「血」が不足していると考えられ、
①そもそも「血」が足りない
②「血」を作る力が足りない
③「血」を脳(上)に昇らせる力が足りない
④「血」を昇らせることを邪魔しているもの(痰濁)があり、それを除去する力が足りない
などの原因が考えられます。
「内感性」頭痛の原因とその対処法
患者様の環境や生活内容を聞いて上記の状態を把握し、その原因を追究して対処していきます。
①「血」が足りなければ「血」を補う経穴(ツボ)を。
②作る力が足りなければ「血」を作る「脾」の経穴(ツボ)を。
③上に昇らせられなければ、「気・血」を上昇させる心・肺の経穴(ツボ)を
④邪魔しているもの(痰濁)があるならそれを排除する働きのある臓腑(脾など)を強める経穴(ツボ)を、
または直接痰濁(湿邪)を取り除く除湿の経穴(ツボ)を
それぞれ使って対処していきます。
東洋医学では 片頭痛や筋緊張型頭痛などの頭痛を「内感性」の頭痛と捉え、
そもそもの原因を根本から解決し、再発しにくい体を作ることができます。