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耳鳴りと難聴

耳鳴りとは周囲の音とは別に耳の中で聞こえる雑音・異音のことをいいます。

片方の耳で鳴っていると感じる場合もあれば、両方の耳で感じる場合もあります。

耳鳴りの多くは難聴があって、その随伴症状として感じる場合がほとんどのようです。

難聴には様々な種類がありそれぞれ

「感音難聴」

「老人性難聴」

「騒音性難聴」

「突発性難聴」

というように分類されています。

 

こういった難聴の原因として

外耳、中耳、内耳、聴神経中枢(脳)の障害

ほとんどは内耳の感覚細胞の障害とされています。

しかし、難聴を患っていないにもかかわらず、耳鳴りが起こる「無難聴性耳鳴」(検査で聴力障害のない耳鳴り)があり、これに悩まされている患者様も多くみられます。

目次

「無難聴性耳鳴」

耳鳴の原因が内耳にはなく、脳の音のバランスの不調によって起こっている状態です。
過度のストレス、うつ病、精神的な問題により脳の変調をきたし、耳鳴という形で体(感覚)に表れることがあります。

「無難聴性耳鳴」の特徴

頚・肩こり、
後頭部の重圧感、
疲労・睡眠不足、
精神的興奮により悪化、
睡眠・安静で改善する
などが特徴として挙げられます。

「無難聴性耳鳴」の施術方針(はり・きゅう)

東洋医学では肝うつと呼ばれる状態にあり、気のめぐりが滞っていると考えます。
肝うつはストレスや睡眠不足などにより悪化することが特徴で精神的な問題によく絡んできます。
そこではり・きゅうで手足や背中の経穴を刺激し、滞っている気を動かしていきます。
耳は五臓の中の腎が関係してきますので、
腎を補える足首のツボ(太渓)を刺激するなどして対応していきます。

また、「感音性難聴」など難聴から起きている耳鳴りでも
背骨付近の経穴を使って自律神経を調節したり、首やあご、耳まわりの経穴を使って内耳の血行を改善し症状軽減を図ることもできます。

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