頚肩腕症候群について
頚や肩、腕が痛いと頚肩腕症候群といわれることが多くなりました。
はり・きゅう保険の適応疾患ではありますが、
頚肩腕症候群とはいったいどういった病気なのでしょうか。
鑑別の仕方やはり・きゅう施術における治療方針までをご説明します。
目次
頚肩腕症候群
頚肩腕症候群とは、腕を長時間にわたり酷使したことによって神経・筋が疲労したことによって発症し、
肩~肩甲骨周囲~腕にかけての痛みやしびれなどを来す疾患ことを言います。
現在では、パソコン操作などで発症することが多く、若年層から発症し
男性より女性に多く発症するとされています。
頚肩腕症候群と診断されるということは
頚肩腕症候群は痛み、しびれ、倦怠感など自覚症状が中心のため、確定させる検査法などは存在しません。
痛みやこり感は常にあり、腕のしびれ、後頭部痛や自律神経症状などが発生し症状は自覚症状が中心で、神経学的異常所見に乏しい場合に頚肩腕症候群というようです。
MRIやレントゲン検査では骨や神経に異常が発見されず、検査所見が少なく診断や立証の難しいのが現状です。
頚椎椎間板ヘルニアとの鑑別で、ジャクソンテスト、スパーリングテストを、
胸郭出口症候群との鑑別でルーズテスト、ライトテスト、エデンテストなどを行い、
それらの所見が陰性であると頚肩腕症候群となります。
はり・きゅう施術における治療方針
神経や血管が筋肉によって締め付けられていることが原因の一つです。
そのためはりやお灸で筋肉を緩め不快な症状を軽減し血行を改善させます。
また、脊椎周辺部の経穴を使用することによって自律神経を調整し血管及び心臓の動きをコントロールします。
はり・きゅう保険の適応疾患
頚肩腕症候群は医師の同意を得られれば健康保険ではり・きゅう施術を受けることができます。
はり・きゅう保険は頚肩腕症候群のほかに神経痛やリウマチ、腰痛症、五十肩、頸椎捻挫後遺症にも適用されます。
お困りの場合はお気軽にご相談ください。