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肩周囲の痛みについて

日常生活で体を痛めることは多々あるかと思います。

その中でも「肩」は腰の次に痛むことが多く感じられます。

皆さんも肩を痛めたことが一度くらいはあるのではないでしょうか?

よく聞く「五十肩」以外にも様々な可能性があります。

今回はいくつかある肩の疾患を紹介し説明していきます。

目次

肩周囲の痛み

肩の痛みといっても様々なものがあります。
痛む部位だけとっても肩の前面、後面、外側、肩甲骨周囲や腕のほうにも
起こることがあります。
これらの痛みがあるときに「肩関節周囲炎」と言われ、一般的には「五十肩」と呼ばれます。

しかし肩関節周囲炎(五十肩)はさらに細かく分類することができます。
今回は肩関節周囲に起こる細かい疾患を紹介していこうと思います。

上腕二頭筋長頭腱(腱鞘)炎

まず一つ目は上腕二頭筋長頭腱(腱鞘)炎です。
特徴は肩の前面が痛み、重いものを持ち上げたりすると増悪します。
特にウェイトトレーニング(ベンチプレスやダンベルフライなど)をしている方に多く、
繰り返し重いものを上げ下げすることが原因です。

上腕二頭筋は二つの筋腹からなりその長いほうが肩の前面を通ります。
肩前面に位置する骨(上腕骨)の溝をカーブする様に走っていて
その溝を何度も行き来することによって擦れ炎症を引き起こして痛みが発生します。

上腕二頭筋のストレッチなどでも痛みが誘発されます。

腱板炎

腱板筋とは肩甲骨についた棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋のことを指し、上腕骨を肩甲骨にひきつけ安定させる役割があります。
インナーマッスルにあたり他の筋肉より奥に位置するため大変血行が悪い部位です。
そのため繰り返し動作で傷ついてもなかなか修復されず痛みが長引きます。
また、加齢による変性が特に起きやすい部分で40代、50代で痛めることが多く「五十肩」と呼ばれる多くの原因が腱板炎と言われています。

特に腱板の中でも一番上に位置する棘上筋が損傷することが多く肩の上げ初めの動作で痛むのが特徴です。

夜間、朝方に痛い、冷えると痛いなどの時も腱板炎を疑います。

腱板断裂

腱板炎は腱板筋に起こった炎症ですが、腱板断裂はそのまま腱板筋が部分的もしくは完全に断裂した状態です。
完全断裂はあまり起きませんが部分断裂はしばしばみられます。

なかなか肩の痛みがよくならず、夜間の痛み、ズキズキする自発痛、脱力感、肩周囲の筋肉の萎縮などがみられる場合は要注意です。
特に筋肉の萎縮がある場合は精密検査をしましょう。

一部の筋肉が痩せていき痛みはよくなってきたんだけど完全になくなりきらない場合に精密検査をしてみると実は断裂していたという症例に何度か遭遇したことがあります。

特にゴルフやテニスなどスポーツに打ち込んでいる方に多いのでご注意ください。

肩峰下滑液包炎

肩峰下滑液包とは
肩峰(肩を触ると触れられる外側の突起)と呼ばれる肩甲骨の突起の下に上腕骨との衝突や摩擦を防ぐためにある“滑りのいい袋”のことを指します。

上記で説明した上腕二頭筋長頭腱炎、腱板炎、腱板断裂が長引いたときに
この滑液包に炎症が起きることがあります。

滑液包に炎症が起きると夜間の痛みや腫れ、熱感などがみられます。

はり・きゅうでの対応

上腕二頭筋長頭腱(腱鞘)炎

腱鞘炎の類であるためその炎症を抑えるためにはりやきゅうを用います。
まず上腕二頭筋長頭腱が通る溝に沿ってはりを刺入することもありますし、
はりが苦手な方はその溝にお灸をすることがあります。

また上腕二頭筋に対してストレッチをしたり
肘周辺まで筋肉を緩め上腕二頭筋の動きを楽にしてあげると症状が和らぎます。

また肩周囲のコリなども解消して血液循環を改善し腱の損傷の修復を助けます。

腱板炎

上腕二頭筋長頭腱炎と同様に腱の炎症として治療に当たります。
炎症を鎮める目的ではりやきゅうを使いますが、原因となっている筋肉を緩め
血流をよくすることも目標にしていきます。
また、もともと冷えやすく血流が悪い部位でもありますので冷やさない工夫をしたり温めたりすることも重要です。
腱板筋は肩甲骨に付着していることもあり背中全体の筋肉の状態もみていきます。

腱板断裂

程度によりますが部分的な断裂(損傷)であればはりやきゅうで対応していきます。
断裂(損傷)している個所にはりやきゅうをして修復を促し、血流改善を目的としても行います。

しかし完全に断裂してしまっている場合ははり・きゅうだけで対応することは難しいです。
専門の医療機関で治療を進めることをお勧めします。
そのうえで痛みの緩和などを目的とした施術をすることはあります。

肩峰下滑液包炎

滑液包に炎症が起きている状態の為その炎症を鎮めることが治療目標になります。
しかし前述したとおり上腕二頭筋長頭腱炎、腱板炎、腱板断裂があって二次的に発生していることがほとんどの為、それらの原因を解決していくことが優先されます(再発することが多いため)。

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